近年、ガスを使う機器による一酸化炭素中毒事故が多く発生しています。
これらの事故原因の多くは、機器の経年劣化や換気が不十分なため、不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生したものです。
食品工場や業務用厨房設備においてはひとたび一酸化炭素中毒事故が発生した場合、多くの人を巻き込み甚大な被害を及ぼす可能性があることから、次のことに気を付けてガス機器を使いましょう。
1 ガス機器使用中には換気を!
ガスが燃焼するためには新鮮な空気が必要です。寒くなると長時間室内を締め切りの状態になるため、換気扇によって十分に換気が行われているか確認すること。換気をし忘れないような現場のルールづくりも大切です。
2 常に異常の有無の確認を!
ガス機器を使う人は、機器の使い始めるときと使い終わったときに、異常の有無を確認します。また、使用中についても正しく作動しているか点検し、異常が認められたときは使用を中止し、修理を行い、危険を防止しましょう。
3 正しく使用する!
ガス機器や換気の設備などを使う人は、その扱う機器の取扱説明書を十分に理解し、正しく使うことも大切です。普段からのほこりや汚れの除去、フィルターの清掃等、日常のメンテナンスを欠かさないようにしましょう。台風や地震等の自然災害の後も、ガス機器の異常の有無を確認します。なお、停電中にやむを得ずガス機器を使用する場合は十分な換気を行うようにするとともに、停電復旧後も換気扇や給排気設備が正常に作動するか気をつけましょう。
4 定期的な清掃が大事です!
厨房設備などのグリスフィルターや脱臭フィルターは、油脂分の付着を放置すると目詰まりを起こし、十分な換気が行えなくなりますので、定期的な清掃、交換を行いましょう。